好きなことを仕事にするには

僕にとって音楽は息をするようなもので、好きとかそんな次元の話しではない。

だから、音楽をしなくなる=息をしなくなる=死ぬ。

実際に死ぬとかではなく死んだような人生になるということだけど。

まだ短い人生の中で、どんな苦しい時も音楽だけは辞めようと思ったことはない。



いや、厳密には一度だけある。

東京でプロのスタジオミュージシャンになり、傍から見れば成功している人に見られていたのだが、諸事情によりある時を境に音楽活動ができなくなり、東京から引き上げて実家に帰る日の朝、目覚めたら、心の中から終わったなって思った。

それは、辞めるという感覚ではなかったのかもしれないが、それまでの人生で感じた事のないある種の予感、感覚だった。

でも結果的に、実家に帰ってからも頭の中の音楽は止まる気配はなく、それからもずっと音楽を作ったり奏でたりしてるわけだけど。

風が吹く瞬間、風向きが変わる予感というのは今までの人生で感じたことがあるわけで、それを少し感じた、今年の春。